ふと、図書館に寄ったらチラシ置き場でこんなのやってるのを見つけたので
日曜日にぶらっと行ってきました!
キタキュウ☆マンガ☆クロニクル九産大って大学構内に美術館まであるんですね…すげー!
ちょうどオープンキャンパスとやらをやってたみたいで、
外部の人もうろうろしてたみたいで、夢の仮初キャンパスライフ…!
勉強はしたくなかったけど、芸術学部のある大学は行ってみたかったなぁ!
んで、今回のキタキュウ☆マンガ☆クロニクルでは、九産大卒業生ということで
北条司、Moo.念平先生をはじめとする10名もの漫画家さんの生原稿が展示されていた訳です。北条司が九産大出身なんて知らなかった…親近感…!
そして生原稿ですよ生原稿!
美術館自体はこじんまりとした作りだったんですが、1階と2階があって
1階は北条司丸ごと、2階がその他の先生方の原稿、って感じに分けられていました。
パーテーションも多用されてて、思った以上に見応えがありましたね…
気付いたら軽く1時間半経過してましたし…。
北条先生フロアは、連載中のエンジェルハートはもちろん、シティーハンターなどの各話扉絵、エンジェルハート一部の最終話丸ごと、シティハンターの名場面である、リョウと香が海原の船でガラス越しのキスシーンをする回の一話丸ごとが展示されてました。
あと100tハンマーがめり込むミニクーパーのオブジェも。
私はアシスタント経験もないですし、作家友達の家に手伝いに行ったりすることも全くないので、こうやってプロの漫画家さんの生原稿を見るのは初めてだったんですが、本………っ当に見に行って良かったと思いました…!!!
もうね!密度がハンパないの!!最初、B4の漫画原稿が縮小されてるのかと思いましたもん。
原寸でこの密度!?ウソだろ!?って最初の3分で衝撃を受けまくり。
あんなもの見ちゃったら私は漫画家ですと名乗るのすらおこがましいです…もう名乗れない。
印刷に出ない綿密な背景を描く為のパースの線、はみ出たところを消す修正の跡(凄い多い)
ベタフラの美しさと集中線の美しさ、トーン削りの緻密さ、トーンかと見まごうカケアミの凄さ…
この目にくっきりと焼き付けてきました。ああ…本当一枚でいいからあの生原稿欲しかった…
一話丸ごと展示されてるのは、その下にネーム原稿も展示されてて
ネームではこう書いてあるのに、完成原稿ではセリフがなくなってたり、コマ割りが次の場面を引き立つような構成に変えられていたりと、ただただ感動するしかなかったです。
というか、一番驚いたのはネームが残っている事かな…(描いては捨てていっている私)
2階にはMoo.念平先生のカラー原稿やら、今賀先生の一話丸ごと原稿やら…
というか、六道神士先生、坂井孝行先生、巻来功士先生以外の方々は全部一話丸ごと原稿展示されてたかな?
私はコロコロで育ったので「あまいぞ!男吾」のカラー原稿見られただけで感動しっぱなしでしたが、他の先生方の原稿も全てにおいてハイクオリティで、本当凄かったです。
特に背景の処理、集中線の細かさ、書き文字の入れ方…色々勉強になりました。
今はほとんどデジタル作業に移行しているので、手元に残る原稿はペン入れとツヤベタが入っただけの中途半端な原稿ですが、一枚の完成原稿の凄さといったらないですね…。
どれだけデジタルで頑張っても、アナログ原稿の存在感に勝てる気がしません。(あくまで原稿の話なので、漫画を読むとなるとアナデジ関係ないと思いますが)
私が凄さを熱弁しても、見たほうが断然早いので、近場の人は本当見に行ってみることをお勧めします。
111/7までやってるみたいですので、お近くの人はぜひぜひ!
そして来週は、九産大の学際に加えて、Moo先生と井上先生(同期らしい!)の座談会もあるらしく、本当言うとそっちがめちゃくちゃ見たかったんですが、無理そうなので私の代わりに誰か行ってきて下さい…ギギギ…
帰りに原稿用紙とクロッキー帳とシャーペンの芯など画材をしこたま買ってきました。
感化されやすい私ミーハー…。次からちょっとでも生かせるといいなぁ。